建築家・和久田孝夫の妻・節子(左時枝)が、和久田の愛人・栗原憐子(鳥越マリ)を刺殺。警察から事情を聴かれた節子はまもなく自首し、犯行を認めた。だが、節子が近所で評判の優しく貞淑な妻で、事件後、毎日憐子の墓に行き花を供えていた。との事実が判明。それが報道されるや、節子に同情と激勵の聲が殺到。弁護サイドも、検察サイドでも「情狀酌量やむなし」の聲が上がり始めた。そんな中、検事の霞夕子(鷲尾いさ子)は、節子が仕組んだある計算を見破って─。